今日は広尾駅からスタートです。
上り電車の改札を出てから西麻布方面に少し進み、一つ目の信号で左に折れてから、都心では珍しく背の高い木々に囲まれたゆるやかな坂道を登っていきます。この辺りは80年代に億ションが建ったことで有名だったエリアで、代々木公園や等々力渓谷のような都会の中の自然と居住空間がダイナミックに融合されている感じで歩いていて大変気持ちが良いです。
この坂は10年前に何度も何度も行き来した道です。
それは、このウェブサイトでも販売させてもらっているSASSAFRASのフラッグシップショップ、京都の「ブロディズム」が三条京阪に移転してから3日くらい経った時の話です。当時のわたしは数年ぶりの京都で、ワクワクしながら夜行バスに乗ってやってきました。バスを利用したのは、夜行バスが好きなのと、もうひとつ、朝イチで京都の愛宕山に登ろうとおもっていたからです。山行は気持ちの良い楽しい道のりでした。あとは移転したお店に挨拶に行って、それから京都を満喫するだけです。しかし、下山すると一本の留守電が入っていました。
それは翌月に生まれる予定の子供が、急遽、いまから生まれるとの電話で、今すぐ病院に来てくださいという内容でした。全然間に合わなかったのだけど、愛宕山から急いでブロディズムに行き(川沿いの良いお店です)、数分しか滞在できずに、それから東京へトンボ返りしたのでした。久しぶりだったから泊まりたかったのですが・・・
翌日、この坂の上にある日赤病院に息子が移送され入院しました。それからおよそ1ヶ月の間、毎日この坂を行き来していたのです。それが、ちょうど10年前です。
馴染みある坂を登り切って左折すると、ここも馴染みのある日赤病院です。その日赤病院の正面にある坂をググッと下って、登り返す。その右手には國學院大学のキャンパスがありました。
目的地は、國學院大学のキャンパス内にあります。わたしはキャンパス内を横断してショートカット、その正面にある博物館に到着です。
國學院大学博物館は前々から行きたいと思っていました。それは、このサイトのアイコンになっている縄文土器などがたくさん展示されているらしいとの情報からです。
この博物館は無料でお得感満載です。ただ、すぐに行ける場所だったりすると、案外足が向かないものですね。
その、お目当ての縄文土器は(遮光器土偶も)もちろん、それ以上にも弥生式土器が沢山ありました。それはそれは圧巻の量の展示です。
この博物館は集中も途切れぬちょうどいいボリュームで、また行こうと思います(実はこの文章を書いているこの足で向かおうと思っています)。
その博物館を出ると、國學院大学から通りを挟んで向かい側に、木々が生い茂る神聖な空気漂う場所があります。そこは氷川神社です。参拝erなわたしは、もちろんこちらを参拝いたします(写真)。渋谷の谷に降りる手前の、青山エリアの丘の上にある立派な神社です。ここは渋谷と青山と恵比寿の三角地帯に位置しています。
本殿正面に続く参道の急な階段を降りると、右手には土俵がありました。ここでは神事として相撲を取られるのでしょう。そして、その先には数軒お店が並んでいますが、その佇まいはしっかり参道の観光地的な雰囲気が残っています。渋谷にもこうした雰囲気の場所が残っているのですね。
目の前の大通りは明治通りです。 少し渋谷方面に行った信号を横断すれば、その右手に植物園があります。久しぶりに前を通りましたが、おしゃれな雰囲気に変わっていました。この植物園もいい感じなので、近いうちに立ち寄ろうと思います。
ではでは、バスターミナルを通り過ぎて、線路沿いを渋谷方面にまっすぐ歩いて今日のWALKOHOL(WALK個)は終了です。
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