ビル風がビュ〜ビュ〜と吹く中、夕方4時頃に2SIDESの新原くんと代官山で落ち合わせて、あらたな目論見(もくろみ)の打ち合わせをしながら、渋谷を目指してプラプラと歩いています。代官山から渋谷駅までは、桜丘エリアを抜けると "あっ" という間にに駅なので、サクッと渋谷駅に着いてしまいました。
駅周辺の座れるベンチを探すのですけど、渋谷駅前の選択肢は限られています。渋谷ストリームの端、渋谷川手前の広場にはちょうどいいベンチがあって、そこに腰を下ろして一休みです。
日も暮れ掛かると、体も少しずつ冷んやりしてきました。すると、「そろそろ歩きますか!」なんて意見が揃ったところで、目当ても無いまま歩き出します。ストリームから明治通りを渡ってすぐに神社があるのですが、薄暗くなった神社は神様の時間ということで、本日の参拝er活動はいたしません。
そして、新原くんからの具体的な提案があって、その先のJRAの脇から入って、青学を目指し、表参道、原宿を巡って、さらに渋谷へ戻るルートを歩こうって計画に落ち着きました。
表参道へは、半年に1回(もうちょっとかな)、ヘアカットで立ち寄る程度で、周辺をプラプラすることも無くなりました。薄暗〜い参道と、キラキラと輝く店のショーウィンドウとの対比が、異世界感を醸し出している。その先の表参道ヒルズの端っこには、同潤会アパートが1棟だけ残っていて、すっかりその存在を忘れていたけれど、この1棟だけでも表参道感がしっかり出ていて懐かしいです。
明治通り手前のラルフローレンの脇から遊歩道に入って、裏原宿(まだ言うのかな?)方面を目指します。この辺はかつて”2SIDES”のふたりと長らく働いていたエリアなので、懐かしいはずなのですけど、新しいキラキラした店ばかりで、ノスタルジックな気持ちはほとんど起こりませんでした。
しかし、とんちゃん通りまで来れば、洋服屋以外のお店はまだまだ頑張って残っています(もともとの地主さんでしょうね)。周辺の職場があった場所、お店だったり事務所だったり、を巡っているうちに、当時の面影やらがノスタルジーな気持ちとともに蘇ってきました。そして、とんちゃん通りの端のビルまでやってくると(ここの3階に事務所がありましたが)、ここで踵を返して、渋谷方面へと向かいます。
竹下口からは、再び私の知らない原宿になっていて、そこはもう別の街です。さらに新しくなった原宿駅を通過してから、代々木公園の入り口にある歩道橋を渡って、代々木体育館の中へと入っていきます(写真上)。このあたりは、昔からさほど変化がないからホッとしますね。
代々木第一体育館から第二体育館を通って区役所前に出て来ました。暗くなってからの広〜い石畳を歩くと、なんだか開放感があって気持ちいいです!!
こうして、区役所前から再び街エリアに突入しました。すると、新原くんが「渋谷のファイヤー通り方面も見に行ってみましょう」と言うので、 まぁこの辺りも渋谷店があった場所なのですが、懐かしの店舗前をグルリと巡ってから、駅方面へと向かうのでした。
ファイヤー通りにある「丸栄ビル」という雑居ビルは、当時は新原くんの働いていたお店もあって、そして2階には私の前職場の渋谷店があって、1階にも倉庫があったんだけれど、階段に頭をぶつけながら作業をしていたなぁなんて思い出したりして・・・あれほど活気のあった「丸栄ビル」も、いまやテナントがほとんど入っておらず、いや、ファイヤー通り自体が元気がありません。当時はこんな絵は全く想像出来なかっただろうなぁ、なんて、そう思います。
こうして、突然始まったノスタルジー満載の散歩、最後はシメの晩飯を求め、ふたたび駅前を彷徨うのでした。