【this and that】City Lights Book Storeの定番ショルダーバッグ
今日はこちらのバッグを紹介します。
今回からYouTubeと連動しようと試みています。ご興味がある方はこちらの動画もご覧ください。
今回紹介するアイテムはこちらのCity Lights Book Store(以下、シティライツ)のショルダーバッグです。
このアイテムは言葉不要な、定番的なシンプルなショルダーバッグとして日本でも広く販売されていますね。色違いなども含めて、街でもよくみかけるバッグの一つです。まぁ、すでに持っている方もいると思いますが・・・
シティライツはサンフランシスコのチャイナタウンのとなり、ノースビーチエリアの見晴らしの良い角地にある老舗の本屋さんです。
ここはビートジェネレーション発祥の地で、このムーヴメントは60年代以降のカウンターカルチャーに、たくさんの足跡を残しました。50年代、60年代当時の世論を無視して、あらゆる表現の自由に挑戦したのが、この本屋だと思います。言論に関する見えない統制が加速している現在(いま)、自由な発言や思想を表現することが、どれだけ風当たりが強く、二極化が起こるのか、当時のビート詩人たちの気持ちを理解するには、なかなか適した時代でもあるのかもしれません。
当時の詩人たちもギンズバーグやケルアックを筆頭に尖ったキャラクターが多いですが、皆をとりまとめていたのがシティライツの店主ローレンス・ファーリンゲッティだったと思います。まぁ、その場にいるわけではないですから、あくまで取材などの情報だけですけど・・・
そんな、懐の深いファーリンゲッティがとっても気になるし、好きなんですね。
そんなシティライツのアイテムを紹介できるなんて、なんとも感慨深いワケです。1回ではなかなか語り尽くせないところもありますけど、ビートジェネレーションに関しては、徒然なるままに、思い起こすタイミングでお話をしていければと思っています。
それでは商品に関して、触れていきたいと思います。
わたしがシティライツのグッズがあると知った30年ほど前は、そこのオリジナル商品といえば、このバッグと、同じデザインのラメプリントのTシャツ(どちらもオリジナルのプリントはシルバーラメですが)と、アレン・ギンズバーグの詩集「HOWLハウル」(当時はホウルって呼んでたかもしれませんね)の表紙がプリントされた白いTシャツです。どれも通販で購入して、白いTシャツはしらっちゃけるまで、黒いTシャツはプリントの端がほころびてきていますがいまだに持っています。また、バッグはベルトを(こちらのサイトでもお馴染みの)2SIDESのデザイナー中河氏にお願いして、長いベルト(調整可能)にカスタムしてもらい、めちゃくちゃハードに使わせてもらいました。主に海外出張で使用して、ふにゃふにゃボロボロになるまで使いました。
でも新品のこのショルダーは、ちょっと硬めのコットンキャンバス地で、しっかりした平織りのショルダーベルトがついた非常にシンプルな作りです。中のものが落ちにくいように、口にはマジックテープが付いていて、最初のうちは、粘着力がなかなか強いので、ベリベリッと剥がさないと、口が開きません。だから、出し入れはしずらかったりします。でも、だんだんと粘着も落ち着いてきて、使いやすくなるんですけど・・・
ベルトの長さは調整できず、斜めがけをしようとすると、ちょっと短めです。ただ、アメリカではこの手のバッグで斜めがけは基本的にしないそうので、問題ないそうです。色々な意味でTHEアメリカ製、シンプルかつ無骨なバッグですね!
わたしは、現在、このショルダーの二代目を使っています。今回はあえてショルダー部分をカスタムしていませんけど、ちょっと前のサコッシュブームがあったおかげで、斜めがけしても頑丈なそれってイメージで、多少短くとも全く問題ないですね。
こちらのショルダーの使い勝手が良かったから、さらにこの手のショルダーバッグを定期的に買ってしまい、増えてしまいました。
そんな中、中目黒の本屋さん、カウブックスのショルダーバッグがわたしの中でもハイエンドなモデルだと感じています。それは、ブック用ショルダーバッグとしては、わたしが所有するバッグの中でNo1の強度で、結ぶだけといったシンプルなショルダーの調整機能、口部分の留め具(ドットボタンくらいが丁度いいんですよね)など、よく考えられています。値段は少々高いですが、そこは納得の範疇内だと思います。おすすめです。
話は戻って、今回紹介したバッグは、使いやすさや素材感、アカデミックかつオルタナティブなブランドイメージなど、とにかくバランスがいいアイテムだとわかります。多くを語らずとも、持っているヒトがとにかく多いことがすべてですよね。
このバッグを通じて、詩を書いたり、読んだり、さらにビート文学に触れたりしてみたら、すっかり令和のビートニクになれることでしょう。ではでは・・・