【this and that】SASSAFRAS ふたつの巨大ポケットで全てが完結ですね
今回、紹介するのはササフラスのもう一つの定番商品、Plant Maker Pantsです。
わたしのイメージだと、Fall Leaf Pantsの次に登場した定番的パンツが、このPlant Maker Pantsだと思っています(違うかな?)。その特徴は米軍のM-43パンツにみられる両側の巨大ポケットのみ!といった、簡浄素朴な構造です。このパンツが採用されてから20年後のフランス軍でも同様の2巨大ポケットが使われている軍パンがリリースされていたそうです。メインストリームには乗らずとも、全てをまかなう2つの巨大ポケットは、何かしらの効果を発揮したのでしょう。わたしもSASSAFRASの巨大2ポケット構造のショーツを履いて、このブログを書いています(両手を突っ込めば、ポケット内の全てが見つけられるので単純でいいですよ)。
わたしのショーツに無くて、Plant Maker Pantsにあるもの、それはポケットの中心を縦に走るプリーツ部分にあるハンドウォームポケットです。これはFall Leafシリーズでも定番の仕様ですね。
シルエットはオリジナルに即した軽めのテーパードですが、ほぼストレートといっても良いでしょう。この手のパンツは大きめ(太め)でゆったり穿く人が多いです(どちらかといえば、わたしもそっち派です)。でも、サイズ通り(ジャスト)で穿くとBDUで言うD(Dress:ドレス)部分が引き立って、いわゆる制服感が増します。ちょっと前はこうしたジャスト目な軍パンに革靴を合わせるオジサンが多かったですが、いまでもカッコイイ合わせですよね。
また、大きくラウンドしたヒップの補強布は元となったM-43の後継にみられる仕様だと推測され、補強布を入れた気持ちはよ〜くわかります。これが無いと、お尻のカタチが非常に生々しくてコンシャスです。お尻のカタチが ”プリン" と強調されてしまうので、避けたのかもしれませんね(勝手な予想ですけど)。
また、今回ラインナップさせていただいたシリーズで多くの数を占めているのが、こちらのタイガーストライプです。元々はフランス軍のリザード迷彩が元となっている初期型のタイガーストライプとのこと(SFデザイナー談)。仏軍のオリジナル柄は50年代にポンチョなどで使われていたみたいです。この柄はすったもんだで、仏では当時の情勢などで不評になってしまい、外人部隊のみが使用したり、国外に放出された柄なのだそうです。
そんな世界に飛び立ったトカゲ(リザード)柄は、各国を巡り巡って南ベトナムの政府軍が使っていました。米軍はその柄を見て「これ、いいじゃん」ってことで、採用になったようです。
わたしはカモフラージュ柄(特にパンツ)をあまり身につけないのですが、突然、タイガーストライプ柄を強烈に欲した時がありました。
20代の頃、(渋谷の)近所のお店で米軍のタイガーストライプの支給品(パンツ)が大量に発掘されたとの情報が界隈に流れてきたことがありました。その情報を聞きつけて近所のお店のショップスタッフなどが買いに行きました。しかし、なんらかの理由(体型やら方針やら・・・忘れました)でわたしは購入しませんでした。そのことがあって、「あれ買っとけばよかったなぁ〜」なのか「あのパンツかっこよかったなぁ〜」みたいな当時のイメージだけが脳のどこかに残っていて、突然、呼び起こされたのだと思います。
その頃も特に流行っていませんでしたから、どこにも売ってなくて、海外のサイトで安いヤツ(そんなので良いんです)を買いました。しかし、ほぼ同じタイミングでSASSAFRASもリリースを始めてくれていたのでした。もちろん、SASSAFRASのタイガーストライプを購入して、今でも愛用しています。
こうして、その時の欲しいパンツが「あった!!」感に包まれてこの文章を書いています。ここからタイガーストライプのパンツの話を、その時の熱量でアップしていきたいと思っていますよ。ではでは・・・