【this and that】SASSAFRAS タイガー柄ではよくお見かけしたという小さなポケット

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【this and that】SASSAFRAS タイガー柄ではよくお見かけしたという小さなポケット

今回、紹介するパンツは前々回に紹介したPlant Maker Pantsの亜種Plant Maker Plus Pantsです。名前の通り、違いは何かがプラスされているわけですが、その答えは、左サイドにある小さなポケットです。

これは米軍で使用されていたタイガー柄のパンツによく見られた小さなポケットから派生したものです。さらに、小ポケットがあるオリジナルに則して、横の巨大ポケットに付いたボタンが通常のPlant Makerとは違うかたちで付いています。通常版は中心に隠れてメタルボタンが1個ですが、こちらはふたつのボタンが見えるようについています。さらにさらに、プラスにはヒップの補強布はありません。ここまで来ると、ただのプラスとして片付けられないですね。

コチラのサイトでは、さまざまなタイガーストライプのボトムが紹介していますが、このような複数の落とし込みこそが、タイガーカモフラージュ柄の醍醐味といえるでしょう。それは、とある期間の中で、前にも触れた多種類のカモ柄以外にも、かたちに関して様々な亜種が存在している珍しい軍服だということです。

ササフラスもこの点を踏まえての、あえての、タイガー柄大量発生につながったのでしょう。

 

また、生地に関していいますと、このパンツは太くて綾地のしっかした厚手のドリル素材です。カチッと詰まっている感じが第一印象ですが、すでに穿き込んだパンツのような柔らかさも兼ね備えています。柄は以前にも触れたように初期型のタイガーカモフラージュ柄で、ラインが太く、手書きのような風合いが特徴です。

柄こそ同じですが、前回紹介したPlant Makerと今回のPlant Maker Plusの素材は違います。Plant Makerはバックサテンで、裏地が綾織り(あやおり)です。今回のは表が綾織り、裏地がサテン、つまりバックサテンです。つまり、両者は陰陽になっているのです。

綾織りのカモフラージュ柄は斜めにシャッシャとダイナミックな経年変化をしてくれます。一方、バックサテンのカモ柄は全体的に掠れて(かすれて)薄まってゆきます。

 ササフラスのタイガーカモフラージュ柄のシリーズはどれも違った味わいをもっています。まずは1本、また、すでに1本を所有している方も、もう1本、そんなシリーズです。ではでは・・・

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