【this and that】ササフラスの定番コートは重心低めで漢(おとこ)らしさを感じる話
今回はササフラスの定番コート、わたしとしてはショップコートとしてガンガン着てみたい、Fall Leaf Coatを紹介します。
写真のコートは迷彩柄なので、コートというより、ハンティングジャケット寄りのカバーオールと言ったところでしょう。その生地はササフラスがオリジナルで制作したウィーズポプリンと呼ばれている素材です。これは番手の細いエジプト綿をキュウキュウな高密度織り上げた、ハリのあるしっかりした素材です。表面はツルリと光沢感があって、上品さも併せ持った特徴ある仕上がりです。
この迷彩柄はダックハンターカモフラージュと呼ばれており、ハンティングウェアで使用されていました。だから、戦闘服とは違う、ピース(平和)なイメージで、わたし的には好きな迷彩柄だといえます。
とはいえ、そもそもの始まりは40年代に戦場で使われていたフロッグスキンという迷彩柄からの系譜だそうで、詳しいことは、迷彩柄を紐解いているウェブサイトなどがありますけど、それを確認してみてください。軍物のウェブサイトはとっても詳しくて、その造詣の深さといったら底なしですね。サイトに目を通しているだけで、本当にワクワクして面白いです。でも・・・(わたしの場合)読み終えてしまうと、知識は右から左へと、すっかり忘れてしまうんですよね。まぁ、読んでるときは楽しい瞬間なので、それでいいんですけど・・・
生地や柄もササフラスらしいメンズウェアらしい雰囲気ですが、シルエットもわたし的には、ちょっとした漢(おとこ)らしさを感じているんですね。
それは、他のコートと比較して、重心が下にある・・・感じなんです。
これは、ササフラスの発明とも言えるフラップ付きの巨大ポケット " Fall Leaf Pocket " が両サイドについているため、重心が下段に集まっています。加えて、他のコートより、少し低い位置にポケットがありますね。これは作業服、主にカバーオールから引っ張られているのでしょうか?もしくは、元となった当時の服がこのポケット位置だったか? それは詳細は未確認ですけど・・・
まぁ、その重心の低い感じが、応援団でいう長い学ラン(長ラン)だったり、西部劇に出てくるガンマンのガンホルダー(どちらかというと無法者の方ね)腰位置だったり、浮浪雲の帯位置だったり・・・そんな重心の低い感じですね。
この表現が正しいかは分かりませんが、若干の悪そうな感じと強さがテイストとして入っているワケですね。あくまで潜在的なところですけどね。
一見ハンティングだったり、ショップコートだったり、はたまた、ステンカラーコートだったり、色々な顔を持つこちらのコート、着用の幅が広いと思います。
まぁ、他の人が着たら、どんな見え方になるのか?気になる・・・そんなコートですね。