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備忘録【22】:80年代の謎ジーンズから思うこと

先日、これから作ろうと思っているブックカバー用の生地を探しに、日暮里の生地問屋街に行きました。「生地問屋」というワードだけで来てしまったのですが、予備知識もないものですから、まずは事前にダウンロードしてきた生地問屋(日暮里繊維街)のPDFマップを参考に、その1番目の店舗から順番に廻り始めます。今回のお話は1件目に入ったお店からかつてのデニムを想うお話です。

 

そんな生地問屋マップの1番目を飾るのが、日暮里駅前にあるビルの4階にあるEDWINのお店です。

と言っても、ここはただのジーンズショップですね? 入り口にちょっとだけ生地が置いてあったので、生地問屋のマップに載っている感じなのでしょうか?

そんな日本の老舗ジーンズメーカーのEDWINですけれど、ある時からLeeやWranglerも日本企画などを作っています。名前だけの行き過ぎた企画は置いておいて、デニムやオーバーオールなどがサイズ別で棚に積んであったりすると、なんだか昔のデニムコーナー思い出して、ジーパンを新調したときを彷彿し、嬉しくなってしまいます。

 

そういえば、わたしが買ったEDWINは1本だけありました。確か中学生だったかな?その頃に雑誌メンズクラブの広告にあったデニムパンツです。

これは、ヨーロッパの国(3カ国だったような・・・)をイメージしたデニムで、その中のひとつ、フランスをイメージしていたモデルです。フロントボタンのうち赤い1個のボタンだけが見えるように生地がえぐれています。これは、レッドボタンというイタリア?フランス?ちょっとわかりませんが、その海外ブランドのオマージュでしょう。レッドボタンは銀座の松屋デパートに売っていたのを記憶しています(当時で2万以上したのではないでしょうか?)。

それと一緒に広告に載っていたのが、普通のデニムだけれどケミカルウォッシュのデニム(これはスリムだったひょうな)と・・・

 

あともうひとつは、ボンスリ(スリムのボンタン)みたいなシルエットのハードなケムカルウォッシュを施されたコアなタイプですね。このデニムは深いタックが入って、ハギが縦にも横にも入っており、立体的なデザインになっています。

このシルエットは流行りましたね。また、オリジナルを求めて調べてみたらGOLD RUSHというブランドが有名なんでしょうか?いやいや、ほかにも同じカタチのデニムが爆誕していました。結局、当時の雑誌を読まないと、本当の背景が追えなそうです。

それにしても、定期的に80年代リバイバルなどと言われますけど、このデニムの形は全くリバイバルされませんね。今だからこそ、いいと思うんですけど・・・

 

その流れで、もうひとつ思い出したデニムがありました。これは小学校高学年とか中学1年くらいの話なので、何のブランドかも、よくわかっていません。確かEDWINだったような気がするんですけどね。

それは、うっすらとストライプが入っているデニム生地です。ブルーとグレー(ブラックデニム)のどちらも流行っていました。生地自体は当時のリーバイスやリーなどでも使用されており、一時的なブームだったかもしれません。

しかし、わたしの思い出のデニムはカタチも特徴的で、両脇にはハギが1枚あって、そのハギ部分に文字がプリントされていたように思います。

このパンツを近所の先輩だったり、ちょっと上の人が穿いてるんですよ。それがカッコよく見えたんですよね〜

結局、詳細はわからず・・・ネットでも検索に出てきません。

そもそも、それが一般に流行っていたかどうかも不明ですね。地元限定の流行りだったのかもしれませんね。そんなだから、こちらもリバイバルはありません。気配すらありませんね。

今だからこそ、そんな謎ジーンズをリバイバルしたら、ホント面白いと思うんです!まさにデニムのカンブリア紀ですね。

デニムメーカーも別働隊でこうした企画を作った良いのになぁ・・・一定数の隠れファンが居ると思うんですけどね。

 

これらの話と時代的にレイヤーしてますが、ヨーロッパのデニムメーカーもたくさんありましたね。そのあたりも、思い出しながら深掘りしていったらかなり面白そうですネ

そんな謎ジーンズの思い出から雑考してみました。

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