備忘録【23】:書籍のためのアウターウェア&グッズを作ろうとしている話
現在、こちらのGATHERERS.JPと並行して、これから始動しようと動いているのが、書籍のためのアウターウェアとグッズを作る活動です。
そもそも、書籍のための洋服は15年くらい前にトライアルしています。アイテムに関するお話は、ブックカバーに関してはコチラ、本のしおりに関してはコチラで触れています。
そのブランドをリニューアルしてWebサイトを作っているワケですが、そのオフィシャルのサイトで触れるでもない裏話をGATHERERSに綴っておこうと思います。これぞ備忘録ですね。
この本の洋服を作ろうと考えたのは、四半世紀前の前々職のセレクトショップで働いていた頃です。それは、ショップの絶頂期から少し落ち着きつつあるときで、会社は何か次の展開せねばと考えていました。
その頃のわたしは、ビート文学に夢中で、その中でも好きな作家シティライツブックストアの店主でもあるローレンスファーリンゲッティに倣って、ビートジェネレーションと民族関連の書店を出したいと思ったワケです(本を扱うのは無謀だったなぁ〜と実感しますが、その話はまた機会がある時に・・・)。
結局、企画自体もニッチだったため、ただただスルーされました(まぁ当然ですよね)。数年後も、会社が傾きかけたときの対策案として、「ブックカバーを作ればいいじゃん」って思いました。まぁ、この発想も冷静に考えれば、会社の起死回生になるとは到底思えず、提案もせずに矛を収めました。
そして、数年後、そのときの想いが忘れられずに、自身でブックカバーなど、書籍のためのブランドを立ち上げます。
名前は「サンダーハートブックス」と名付けました。これは、シティライツブックストアが店主の好きな映画、チャップリンの「街の灯」から名付けたように、わたしも好きな映画「サンダーハート」から名付けました。でも、本屋では無いので、BOOKSは本以外にも「記録」と言う意味を含んでいます。
このブランドでは、文庫サイズと四六判サイズの2種類と、本のしおり、ブックバンドと、本用のバッグ、あとは、ビート作家の着ていた洋服を再現したり、本をテーマにしプリントTシャツなどでした。
もちろん、元々が洋服畑の人間でしたから、流れとして洋服を作りましたが、販売する気持ちとしては大変に弱気というか受動的でした。それは、今だからさらに分かりますが、自分の格好を広めたいって思わないのです。だから、デザイナー向きじゃ無いって気がつきました。でも、良い服があると「あれ良いよね!」「一緒に買おうよ!」って感じるので、バイヤーだったり販売員向きなのでしょう・・・
でも、本に関するグッズは違います。これは自分が作るけれど、持って欲しいし、広めたいって切に思います。
これからは、スマホなどの通信機器はもっともっと発展すると思いますが、同時に読書の時代(必要性)も再び到来すると感じます。
そんなワケで、わたしの備忘録・・・でした。