備忘録【25】:GATHERERSで伝えることに「隙があってこそイイ」と感じた件
GATHERERSは最近のわたしのライフワークのひとつです。かつての洋服を "もう一回" じ〜っくりと、注目する場をつくりたいと考えています。
その活動で、ブランドだったりアイテムを再認識して、新作を買ってみようかなぁ〜だったり、旧年の洋服を(今のうちに)買っておこうかなぁ・・・だったり、引っ張り出してもう一回着てみようかな?と、ファッションや洋服を着ることにワクワクした気持ちが湧き起こればイイですよね。
そんな想いに賛同してくれた周囲の仲間たち(先輩も)の協力のもと、このウェブサイトは成り立っています(本当にありがたいです)。
この温故知新な活動により、ブランド価値も上がれば、店にある在庫も再び光を帯びて、購入するのも楽しいと思うんです。綺麗ゴトに聞こえますが、実現できたら本当に「みんなWin Win!」です。
でも、消費に関するパラダイムがシフトしないと、この扉は開きません。それは、新作を生み出し続けるアパレルの慣習だったり、一部のビンテージしか価値を生まない現状ですね。
無くす必要はないんですよ、もっと制作や販売の選択肢が増えればイイのになぁって思うんです。
こうして、わたしのサイトは、これからのアパレルの在り方の "いちモデル" を目指しています。
さて、いきなり大風呂敷を広げた感じとなってしまいましたが・・・今回はサイトの表現に関する小さな話です。
こうして仲間の皆さんから商品をお借りして、あれこれ想いをぶつけています。そんな商品に関するコメントだったり説明は、基本的に自分目線の雑考だったり感想が多めです。その結果、信ぴょう性は "薄め" ですよね。それを理解しているので、わたしの考えに誘導する表現はなるべく控えています。
まぁ、書き方としては「こんな情報もあるらしいよ」とか「デザイナーが、こんなこと言ってたよ」「その仕様だと、こう思うんだよね」って感じです。
この書き方だと情報は隙(すき)だらけですよね。
でも、この隙があることで、ツッコミも入れたくなっちゃいます。まぁ、この時点でサイトは参加型となっていますね。ブランドやアイテムに関しての自分の意見とか見解が沸き起こったりします。
そこには意図があって、このサイトは「パズルのピースは、自分で入れてください」って建て付けにしてあるんです。
当初のわたしは(このサイトを運営するときは)詳しい情報をたくさん集めて発信しようと思っていました。しかし、実際に進めていくと、過去商材の話って、なかなか事細かに集めにくいんですよね(理由は様々なんですけど)。
そんな少ない情報の中で推測を繰り返してたら、これが楽しいんです。ホント!
さらに、ブランドからの正解を全て説明してしまうと、そこで、ほとんどのストーリーは終わってしまうことに気づきました。もう推測を入れる余地がありません。すると、推測する楽しみが "まるッ" と無いワケですね。それだと、白家電や日用品と一緒です。機能で選択するだけ・・・です。
ある意味、認知が強い高級ブランドは近いかもしれませんけど・・・
ただ、わたしの扱っている洋服は推測を入れてこそ楽しい商品が多いです。自分色に染めることで楽しくなる商品ですね。
これ、わたしが高校生のとき、原宿の古着屋VOICEのセールで、Levi'sの501の古着が1000円とかで売っていたのでけど、友人から「裾をめくると生地の端っこが白いやつあるじゃん」「これ買った方がいいらしいヨ」って言われて、しゃがみ込んで探していたことがありました。まぁ、それは66以降の「赤耳」だったんですけどね、今でこそ広く認知されたムーブメントですが、始まりは推測や口コミでした。まぁ、例えが大きかったので「それ違うでしょ」って突っ込まれそうですけどネ
こうして推測をそれぞれ持ち寄るところから、面白さが生まれると信じています。だから、わたしも推測するし、この記事に触れて、それぞれの推測を膨らませていく・・・ここにGATHERERS.JPの存在価値があるのだなぁ〜って考えているワケですね。
こうして備忘録として綴っておきます・・・