備忘録【4】:世代の区分けについて雑考してみる
ジェネレーションZ
先日、携帯電話の調子が悪くなってApple Storeへ行ったら、スタッフが自分の何世代も下の人たちばかりで驚きました。彼らは堂々と頼もしく、バリバリと仕事をしています。それを見て、ショップスタッフが世代交代している現状を実感させられました。これは、先日行ったアウトレットでも同じ気持ちでした。ココロはとっても若いつもりなんだけどね。我々世代が現役でいる場所は少しずつ狭まっているのかもしれませんね。
彼らはジェネレーションZと言われています。デジタルネイティブで情報は取りに行くというより、切り捨てながら必要な情報を拾う世代でしょう。また、所有よりシェアする文化です。奪わないんですね。だからギラギラしてないんです。ギラギラが無いからでしょうか、年齢より若く感じます。しかし、非常に冷静な見方を持っていて、合理的です。だから、接してみると大変に大人びています。
ジェネレーションX
71年生まれのわたしは、ジェネレーションXど真ん中の世代です。グランジが流行った頃に、わたしの中でジェネレーションブームというのがありまして、ダグラス・クープランドの「ジェネレーションX」もその流れで読みました。著者は日本の出版社にいたこともあって、当時の日本が大きく反映しているとの触れ込みでしたね。でも、私の境遇よりはポップな見立てだなぁと感じました。もう少しバタ臭い生活だったよね・・・と
でも実際は何か成し遂げようとしながら、悶々と現在も旅を続けている自分がいます。これこそ、ジェネレーションX世代の特徴です。完全に今のわたしですね!
こんな未来まで予言しなくていいのに・・・
同じ頃ブレット・イーストン・エリスの「レス・ザン・ゼロ」も友達に勧められて読みました(この本はゼロ世代のバイブルと言われてるってね)。こっちの方が、当時のわたしに近い感覚だと思ってました。内容は過激だった気がしますが・・・
ビートジェネレーション
ビートジェネレーションは私より十数年も前の世代ですが、本当にハマりました。わたしの幼少期はヒッピームーブメント の名残ある頃です。だから、そのルーツとなる精神的な部分に惹かれたのでしょう。ファッションもそうですが、ついついオリジナルを探したがる世代だったり時代だったと思います。
ある時期に、わたしは取り憑かれたようにビート関連本を読み漁りました。しかし、アウトプットが苦手だったわたしは、ポエトリーリーディングの会などには参加していましたが、それ以上広がらず、このブームは収束します。
ただ、今もわたしのルーツのひとつですね。この世代に翻弄された結果、BEAT(打ちのめされた)よりBEATITUDE(至福)がわたしの目指したいビートジェネレーションです。この話題(BEAT関連)は今後もちょいちょい触れていきますよ(なんだかんだ好きなんです)。
ロストジェネレーション
ビートジェネレーションと一緒にハマったのが、このロストジェネレーションです。どちらも親友が、大学の講義(両ジェネレーションの話)内容を詳しくしてくれたのがきっかけです。
高校生の頃、新潮文庫の海外文学ばかりを読んでいた時期があるのですが、その流れでヘミングウェイやフィッツジェラルドも通りました。そのあと、この親友からの話で再熱し、ロストジェネレーションも読み漁ることになります。しかし、時代背景が自分のそれと離れ過ぎていて、世代を共有するイメージは一切起こりませんでした。普通にフィクション(小説)でしたね。
しかし、この時代のファッション背景には興味あります。昔の映画「華麗なるギャツビー」はラルフローレンが担当していますし、ヘミングウェイもアメカジファッションに影響大ですからね。だから、ロストジェネレーションは今の自分にも(どちらかといえば間接的にだけど)影響を与えています。
ジェネレーションの区分けは、若い世代からすれば前時代的(こちらは自分の世代)かもしれません。ただ、世代小説は世相を反映しています。過度に分かり合う必要は無いですが、相互理解は世代を超えたノンストレス社会に必要だと思います。
今後も世代を超えた交流を続けていきたいですね。
ではでは・・・