おやじ散歩チーム “WALKOHOL” の単独活動記録(3):目黒川〜烏山川緑道 編
コロナ中の渋谷駅前はあちこちで工事をしていて、なんだかブロードウェイの一本裏道あたり、工事の足場をくぐって進む歩道なイメージで、勝手な異国情緒を妄想してしまいます。
そんなマンハッタンな足場も、気付くと現在は取り除かれており、新たな渋谷が顔を覗かせている。それは、ハチ公の交差点で外国人観光客が携帯をかざして撮影している姿だったり、マリオカートらしき車が連なって走っている景色が常態化していることからも、いまや自分の知る渋谷とはだいぶ離れてしまったと認識させられます。
だったら、わたしの知らないココは漢字の通り、ただの渋〜い、谷(たに)です。今日の散歩はその谷底から這い上がるところからスタートします。這い上がるのは道玄坂コースです。
晴天の午前中、道玄坂は繁華街のオフタイムと言えど、そこは道玄坂。夜の街らしいゴリっとギラっとした雰囲気が日差しを遮る木陰のように漂っています。ど道玄坂を登り切ると、徐々にオフィス街な雰囲気に変化してきて、そこで国道246号線にぶつかります。
246号に入って大坂上のバス停を越えると、視界が一気にひらけてとっても気持ちがいい。ここは高速道路が上に走っているのだけれど、普通はうす暗くて閉塞感があるこういった通りでも(その分、夏は涼しいけど)、ここはわたしが知る数少ない高速道路下です。下りが終わると、最近よく行く神社「氷川神社」があります。今日はそこへは寄らないで、まっすぐ進むと池尻大橋駅があります。その先、左手に本日歩く遊歩道「烏山川緑道」が出てきました。
ここは池尻(246号が交差する)から先は目黒川です。その上に蓋をするかたちで緑道が通っています。塞がれた目黒川の天上界には遊歩道の脇に小川が流れていて、数種類の蝶々がヒラヒラと並走してくれます。真夏の暑い時期は高速道路で日陰続きの246号沿いが断然歩くにはいいのだけれど、ついつい小川に集まる虫や鳥、手入れされた花々がある道を選んでしまうんですね。
日陰がほとんどない遊歩道を進むと、遊歩道は二手に分かれるのだけど、今日は左側は進みます(右側は今度ね)。その先は三宿からの大通りで一旦道が途切れて、その道路を横断すると、ふたたび遊歩道は始まります。ここからは道幅は倍ぐらいに広がって、さらに日差しから逃れられません。
今年から首からタオルをぶらぶらさせているスタイルが個人的に気に入っていますが、そんなオッサンスタイルでお汗をふきふきしながら歩いていると、右手に涼しそうなサンクチュアリ(聖域)が見えてきす。そこが前からちょっと気になっていたところ「三宿神社」(写真上)です。
鳥居をくぐると木陰で冷やされた涼しい風が頬を撫でてくれます。ここまで本当に暑かったから、なんたるご褒美だと、嬉しくなってします。
ここは都会にありながら、奥多摩に瞬間移動したような、静かで緑豊かな神社です。経年バリバリの本殿も、神聖な山奥感が滲み出ています。ここで神社参拝をして再び緑道に戻り、本日の目的地三軒茶屋を目指します。
ということで、本日のWALKO(WALK+個)は以上です。
今回は、最初にメインイベントの谷底からバビロン山を登り、すぐに上下に広がる車の大河を下って、ようやくトレイルに入り自然界を徐々に担当していくスタイルな散歩道でした。抑揚があっていいコースですが、夏はオススメできませんね。
WALKOHOLのオフィシャルグッズはこちら